純粋そう。という言葉がぴったりの
写真でもクッキリと映し出された綺麗な笑顔の、その人は
ルーカスさんの隣に立っていることが、とても当然のように思えた。
「…でも、ルーカスさんに彼女がいるとか、そういう事は聞いてないんでしょ?」
「ぜんぜん」
「んじゃ、まだチャンスはあるじゃん」
「え?」
どこが、と聞き返すと
なぜか得意げに心美が、ふふんと微笑んで
「彼女いるって相手が言うまではさ、こっちから押しちゃえばいいんだって」
「え…」
「だって、付き合ってても上手くいってる人ばかりじゃないでしょ?
もしすぐに分かったとしても、友達として相手の傍にいれば
その内チャンスは出てくるかもしれないし」
「けど…そういうの良くないよ」