数ヶ月が経った頃、紅は3名になった。もう身も心もボロボロで心が折れそうになっていた。

そんな頃からだ。歩美の活動に心を動かされた一般市民が遂に動き始めたのだ。1人、また1人と風紀委員に加わった。その中には、少年院から出院した他チームの幹部達もいた。見る見る町は浄化されていき、町は元どおりになった。いや、元どおりどころか犯罪が激減したのだった。

その頃から、歩美が率いる紅は、町のシンボルとなった。失った物は多かったが、決して同じ事を繰り返さないようにと歩美は暴走族のルールとなった。