朝と昼と夜。〜昼〜

会議室のスピーカーから有名なウエディングメロディーが流れ始めた。

それに続くように、会議室の後方のドアから花束を持った沙也加が姿を現す。

『え?』

卓也と久美は顔を見合わせた。

『おめでとう!』

沙也加の言葉と同時に来場者の拍手が会議室を包み込んだ。

『なに?え?』

久美は困惑する。卓也は歩美に視線を向けた。そこには意地悪な笑みを浮かべる歩美の姿があった。

『やりやがったな!』

卓也が言った。

『貴方にも、久美ちゃんにも自分の気持ちに気付いて欲しかったから。』

『説明会は?』

『説明会は朝の8時からだよ!』

『はぁ?』

『もちろん、私が演説したよ。』

『じゃあこれは?』

『これは、あれだよ!』

歩美は入り口のパネルを指差した。そこには、《ひまわり園、増設説明会》と書かれたパネルが無くなって、《卓也、久美のラブラブサプライズ》と書かれていた。