朝と昼と夜。〜昼〜

卓也は『ふー』と一つ深呼吸をしてから話し始めた。

『僕は確かに暴走族でした。それが世間にどう映るのか分かっているつもりです。自分の命より大切なお子様を預けるなら尚更だと思います。』

卓也は素直な思いを口にした。それから、自分の生い立ちを話し始めた。小さい頃から、家族との思い出が無く、中学に入る頃には親子の会話も無くなった。思春期には親の離婚も経験した。

卓也は素直に『寂しかった。』と口にした。

ずっと言えなかった思いをこんな場で口にするとは思っていなかった。これも、すべて久美のお陰だと思えた。

卓也は練習に練習を重ねた原稿とは一切関係ない言葉で話し続ける。子供への思い、ひまわり園への思い、園長先生への思い。

いつしか会場からはヤジは無くなっていた。

そして、最後に卓也は久美へと思いを口にした!