朝と昼と夜。〜昼〜

会場は静まり返る。そんな中、その女性は思いを口にし始めた。

『頑張ってるのに、あんまりだよ。過去は変えれないもん。でも、未来は変えれるよ。
どんな人だって傷の一つや二つはあるじゃん。そんな人達は夢を持ったらダメなの?夢を追いかけるのはダメなの?』

会場は沈黙に包まれた。続いて女性は卓也に言った。

『卓也くん!夢は逃げないよ!卓也くんなら絶対に捕まえられる。』



『…久美?』

卓也は目を見開いた。

『………?!』

久美は恥ずかしそうに帽子とマスクを取った。

『お前…何やってんだよ。』

『歩美さんに呼ばれて…』

卓也は歩美に視線を向けた。

歩美は『それで…逃げるの?』とニッコリと微笑んだ。



『逃げね〜よ!』

卓也は振り返り教壇を見つめる。そして、一歩一歩噛みしめるように教壇に上がった。