朝と昼と夜。〜昼〜

『ああ!お前みたいな女は大っ嫌いだ!』

卓也は立ち上がり立花を見下ろした。立花の表情が歪む。

『自分の人生は自分で決めろ!いつまでも甘えてんじゃねえよ!』

『貴方に…貴方に…何が分かるのよ。私は…母子で…』

立花の頬から涙が流れ落ちた。

『人のせいにするな!母子家庭?水商売?関係ねえよ。何でもかんでも、人のせいにしてたら、自分の人生すら責任取れなくなるぞ!』



『………』



『陸くんはいつも誰よりも笑顔だぜ!いつも優しい自慢のお母さんだって言ってる!ずっと自慢のお母さんでいてやれよ!!』


その時だった。襖のドアが開き陸が飛び出した。そして卓也に飛び掛った。

『お母さんを虐めるな!卓ちゃんのバカ〜!』

泣きながら陸が叩き続ける。その姿に立花も涙を溢れさせた。卓也は安心した表情を浮かべる。

『うわ〜。やられたー!参った。』

卓也はその場に転がった。陸は肩を揺らしながら、その場に仁王立ちした。その姿は男だった。

『陸、お母さんを守ってやれよ!』

『当たり前だー!』

卓也はフフッと笑い、立花に頭を下げてその場を後にした。