朝と昼と夜。〜昼〜

前回の家庭保育でも、数件の家庭で同じ事があった。ヒマワリ園ではご飯を食べた後、必ず少し休憩時間を取ってからお昼寝タイムに入る。なので、お昼を過ぎてすぐのこの時間に寝る園児など、まずいないはずだった。
これでは、家庭保育の意味がないと卓也は肩を落とす。

『出直します。』

卓也がそう言って椅子から立ち上がろうとした。

『あ、コーヒー入れてるので!』

立花がコーヒーメーカーを指差して微笑んだ。

『……』

卓也は仕方なく、途中まで上げた腰をゆっくり降ろす。

コーヒーが入るまでの時間、色々な質問が飛んできた。彼女はいるのか?一人暮らしなのか?年上はタイプか?お母さん方と関係を持った事はあるのか?

卓也は『ハハッ』とはぐらかしながら、まだまだ入りそうにないコーヒーを睨んだ。

そして、ついに卓也の隣に腰を降ろしてきた。すでにコーヒーは落ち切っている。卓也は慌てて席を立とうとするが、強い力で腕を掴まれた。