吉原さんはマスクのゴムを片方外した。 吉原さんの顔が近づいてくる。 キスされる、そう思って目を閉じた。 くちびるに、何かが触れた。 目をそっとあけると、それは吉原さんの親指だった。 その目はとても優しくて。 次の瞬間、ほっぺたをぎゅっとつままれる。 「いったっ」 「さ、今日はゆっくりお昼寝して。また来るからね」 吉原さんは立ち上がると、ドアから出て行った。