吉原さんは、桃佳のほっぺたを引っ張りながら言う。 「桃佳も。無理させちゃだめっしょ」 「うわー、ごめんなさいー」 「桃佳のせいじゃないの。わたしが大丈夫って言ったから」 「ふたりの友情にはとやかく言わないけど、看護士の僕から見たら、患者さんの命が最優先。ふたりとも反省しなさーい」 「ごめんなさーい」 桃佳とわたしの声が重なる。 「いい子」 吉原さんはわたし達の頭をくしゃっと撫でた。