「全部飲んだね、いい子」 吉原さんみたいな口調で言う桃佳の髪を熱風が揺らした。 「そろそろ帰ろ、桃佳」 「うん」 ここは暑い。 桃佳の身体に障るかもしれない。 病院の中に入るとひんやりとした空気が身体に気持ち良かった。 少し眩暈がする。 暑気あたりだろうか。