「桃佳、ネーミングセンスなさすぎ!」
「えー、そうかな?」
まったく……。
桃佳と子猫に癒されたよ。
「この子はわたしとおんなじなの」
「同じ?」
「生まれたときから病院にいるから」
桃佳の横顔がとても寂しそうに見えたので、何も言えなくなってしまった。
親から離れ、学校にも行けず、嫌いな検査もしょっちゅう受けて……。
わたしはなんて恵まれているんだろう。
桃佳のつらさに比べたら、わたしの境遇なんてたいしたものじゃない。
彼に裏切られたくらいで「死にたい」なんて身の程知らずもいいところだ。
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