「汐里ちゃん?」 吉原さんの声にはっと我に帰る。 「どうしたの?具合悪い?」 「ううん、大丈夫」 「顔色悪いよ。少し休んだら?」 吉原さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。 「ちょっと疲れたかな。寝ます」 「そのほうがいいよ。僕は桃佳と検査行ってくるから、何かあったらナースコール押して」 「はい」 わたしが頷くと、ふたりは病室を出て行った。