耳に入ってきたのは、ドク、ドク、という力強い心臓の音で。 「君は生きてる」 「うん」 「生きているっていうことは、何よりも強いんだよ」 「うん」 「もう死ぬなんて言っちゃだめだよ」 吉原さん、心配していてくれたんだ……。 「うん、吉原さん、 わたし吉原さんにお礼が言いたかった。 あの時吉原さんが止めてくれたから、 わたし、生きようって思えたよ…ありがとう」 「ならよかった。僕夜勤明けで病院来れなかったから、ずっと心配だったんだ」 吉原さんが微笑む。