いつの間にか、修司のことよりも、いつも吉原さんのことを考えている。 これじゃあ、まるで……。 「汐里ちゃん」 吉原さんの声で、現実に引き戻される。 吉原さんの首にかけてあった聴診器を渡される。 「耳に入れて」 言われたとおりにすると、「ちょっと失礼」と、 聴診器の先をわたしの胸元にそっと入れた。 「聞こえる?」