「……痛かった?」 「全然」 「強がり言わないの。痛いっしょ、これは」 「なんでわかるのよ」 「僕もヤンチャだった頃、似たようなことしたことあるからね」 「吉原さんが?全然見えない」 「あるのだよ、若気の至りってものが、僕にも」 吉原さんは、わたしの傷口に慎重に消毒薬を塗った。 病院の中は空調がしっかりと整備されていて、すごく快適だ。 外の暑さを思うと、入院も悪くないかも。 それに、ここに居れば、吉原さんと会えるから……。 何考えてるの、わたし。