看護士さんの押す車いすで、わたしは病室に戻った。 がんじゃなかったのか。 ストレス性って…わたしってなんて弱いんだ。 命にかかわる病気じゃないようでなんだか複雑な気持ちになる。 朝、吉原さんの前で号泣する前までは、別にがんだろうがいいやとか、死んでもいいやって思ってた。 だけど今は違う。 吉原さんがわたしを『大切』だって言ってくれたから。 わたしを『大切』だと思ってくれている人がこの世界にひとりでもいる。 それはとても心強いことなんだ。