あなたが教えてくれたから~約束~









「十二指腸潰瘍ですね」




「十二指腸潰瘍?」




「十二指腸に穴が開いていました。おそらく、ストレス性のものでしょう。最近、お腹が痛いとか、食欲がないとか、自覚症状はありませんでしたか?」




頷くと、





「身体が衰弱しているようなので、学校も休みでしょうし、8月いっぱいくらい、療養という形で入院したらどうですか?」




「入院…」




「ほとんどものを食べていなかったんじゃないですか?栄養失調になっていますよ」




「入院すればよくなるのなら、させてやってください」





お母さんが言う。邪魔者は入院しとけってか。






「じゃあ、汐里さん、入院の手続きはお母さんにやってもらうので、あなたは病室に戻りましょう」