桃佳が顔をあげて目を丸くする。 「今の汐里ちゃん?」 「うるさいわね、だから?」 「ふふっ」 「何笑ってんのよ、仕方ないでしょ!」 わたしが怒ると桃佳は、 「わー汐里ちゃんが怒ったー」 と、笑った。 そのあとは検温やら(平熱だったけど)、傷の手当てやら、検査やらで忙しかった。 車いすに乗せられて病室に戻ると、お母さんが来ていた。