「ねえ、汐里ちゃん、ここで食べてもいい?」 「は?」 「この病室しばらく誰もいなかったからつまんなかったんだー」 「別にいいよ」 「わーい」 「ねえ、桃佳」 「ん?」 「この部屋って何人部屋?」 「6人だよ」 食パンを頬張りながら桃佳が答える。 わたしのいるベッドは廊下に一番近い。 そのせいか、廊下から人の気配がざわざわと聞こえる。