それしても、この子、生まれた時からずっと病院にいるって言ってたから、「ちょっとだけ」な病気ではないだろう。 どんな気持ちで今日までこの病院で過ごしてきたのか。 血を1回吐いただけでもあんなに怖かったのに、心臓だったら発作とか、手術とか、何度も経験しているはず。 「ん?」 わたしが桃佳を黙って見つめると、桃佳が首をかしげてこっちを見た。 真っ白な肌に、さくらんぼ色の唇。 色素の薄い、腰まである長い髪。 美少女という言葉がぴったりと当てはまる。