「桃佳は、何歳?」 「15歳」 「中学生?」 「うん。行ってないけど、3年生」 「行ってないの?」 「生まれたときからほとんどこの病院で過ごしてる」 「そうなんだ」 何か重い病気なのかな。 そんな思いが顔に出たんだろう。 「たいしたことないよ。心臓がね、ちょっとだけよわっちい」 「ちょっとだけ?」 「うんちょっとだけ」 そう言いながら指先でそれを表現する桃佳が可愛らしくて、思わずふっと笑ってしまった。