「離せない」 「離して!死なせてよ!」 すると吉原さんは、わたしの両肩をその手で掴むと、厳しい顔で、 「死ぬなんて言っちゃだめ」 そう言った。 「ここにいる人たちはみんな、生きるために治療しているんだよ」 「そんなの、わたしには関係ない!わたしが生きようが死のうが、私の勝手でしょ!?」 そう叫ぶと、吉原さんはわたしの頬を両てのひらで包んだ。 消毒臭い、ひんやりとつめたいてのひら。