「ほら、行くわよ。たま」 お母さんはねこを『たま』と命名した。 桃佳もどうかと思ったが、お母さんのネーミングセンスもどうかと思う。 たまと呼んでも、ねこと呼んでも寄ってくるこの猫は甘え上手だ。 ちょっと桃佳に似ているな―なんて思う。 最近になってようやく、桃佳の死を受け入れられるようになってきた。 時間の力って、すごいなと思う。