新学期が始まってから、勉強漬けの毎日が始まった。 スタートが遅れちゃったから、人よりもたくさん勉強しなければ、そう思った。 休み時間も放課後も家でも、勉強、勉強、勉強。 勉強している間は吉原さんのことを忘れられた。 でもふとした瞬間、彼のことを思い出す。 笑顔、 言葉、 手のひらの感触、 抱きしめられた時の匂い、 鼓動……。 吉原さんがそばにいないことが寂しくてたまらなくて。 何度も携帯を手に取った。 メールしたい。 会いたい。