だいぶ後から知ったことだけれど、わたしと吉原さんは10歳も年が違う。 「想いは伝えたのか?」 「何度も。でも、真面目に聞いてもらえなくて。看護学校に受かったら、もういちどだけ、最後に伝えようって思ってる」 「そうか、がんばれよ」 「うん」 「汐里の好きな人って、看護士さんだよね?」 綾乃にそう尋ねられる。 「そうだよ」 「もう患者じゃないんだから、きっとうまくいくよ。応援してる」 「ありがと」