「あの時は、ありがとね。ふたりとも」 わたし達は3人でお弁当を食べていた。 「あれくらいやっておかないと、あいつら黙らないだろ」 「そうだね。汐里ばっかりターゲットになって、わたしには何も言ってこないあの人たちに内心腹が立っていたんだ」 でもね、と綾乃が続ける。 「あんなこと言えたの、汐里のおかげなんだよ」 「わたしの?」 「そう。病院で、以前の何倍も強くなった汐里を見て、わたしも強くならなくちゃって思ったの」 綾乃がわたしを見つめる。