「汐里?」 ちょうどそこに綾乃と修司が入ってきた。 「大丈夫?もう身体はいいの?」 「うん、もう大丈夫」 心配してくれた綾乃に言葉を返す。 「どうしたの?」 教室のただならぬ雰囲気に気づいた綾乃がわたしに聞く。 「何か言われたのか?」 と修司。 「まあ、ちょっとね」 わたしが言葉を濁すと、綾乃が凛とした声で、クラスメイト達に言う。 「悪いのはわたしだから、汐里の悪口を言うのはやめて」 「綾乃も汐里も悪くない。俺が悪いんだ」 そう修司が言うと、クラスメイトのひとりが言った。