のんちゃんに桃佳の折鶴をわたしてもらおうと、ナースステーションに向かう。
「…いた」
どうしたんだろう。夜勤は9時で終わるはずなのに。
吉原さんはこっちには気づかずに、ナースステーションの奥の廊下にいる女の人のところへ行った。
わたしは柱の陰に隠れながら、耳を澄ます。
「香音の49日法要の日取りが決まったから来たんだけど」
「場所と時間は?」
49日法要?
まさか……。
のんちゃんは、亡くなって、いたの?
「すべてやらせてしまってすまなかった」
「ううん、わたしのほうが時間あるから」
「じゃ、また」
「ええ、またその時に」

