ふと、ベッドわきの床頭台を見ると、桃佳が作った千代紙の鶴がたくさん置いてあった。 今度、吉原さんに会いに行って、のんちゃんに渡してもらおう。 ちょっと気が引けたけど、ひとつだけ、それをもらった。 のんちゃんにあげるんだったら、桃佳も喜ぶかもしれない。そんな気がした。 ほどなくして、桃佳のお母さんが荷物を片付けに来た。 ベッドはカーテンで仕切っていたけど、気配でそれがわかった。 しばらくすると、カーテンの外から名前を呼ばれた。