桃佳がどうか、痛みのない世界で、安らかに眠れますように。
そう祈ることしか今はできないけど、どうか神様、桃佳をちゃんと天国に連れて行って下さい。
吉原さんが去った後、桃佳のベッドを見に行く。
はっとした。
『ずっと一緒』
そう言って笑う桃佳が見えた気がした。
瞬きをすると桃佳は消えていた。
桃佳にたくさん、たくさん、助けてもらったのに、最後にお礼が言えなかった。
人間はいつ死ぬかわからない。
だから大切なことは『今』伝えないといけない。
そんな当たり前のことを今更になって気づくなんて。
空っぽのベッド。
もう桃佳はいないんだ……。

