「話って?」 吉原さんはわたしの横に座る。 わたしがコーヒーを渡すと吉原さんはありがとうと微笑んだ。 「ね、吉原さん」 「ん?」 「好きだよ」 「ありがと」 吉原さんは両手で持ったコーヒーの缶を見つめながら言う。 「そうじゃなくて、本気で。本気で好きなの」 吉原さんは視線を落したままだ。 「看護士としてじゃない。憧れでも恩人でもない。恋してるの。吉原さんが好きなの」 「汐里ちゃん、可愛すぎ」 頭をくしゃっと撫でられる。