「どうしたの?眠れない?」 「話があるの」 わたしが真面目な顔で言うから、吉原さんは茶化さなかった。 「わかった。ちょっと待ってて。仕事の途中だから、片づけてから行くよ」 「ロビーで待ってる」 「了解」 夜のロビーは暗くて、とても静かだった。 昼間はあんなに人で溢れているのに。 まるで別世界だった。