「どうして、キスしてくれないの?」




「ごめんね」




「わたしが患者だから?わたしが子供だから?理性なんていらない。キスしてよ」





「できないよ。汐里ちゃんが大事だから」






「どうして?なんでよ。全然わかんない。わかんないよ!」






そういうとわたしは立ち上がった。





そのまま走って院内に入る。








吉原さんは、追いかけてきてはくれなかった。