……怖かった。 真っ赤な血が、リビングの床に大量に流れ落ちて……。 その後のことは何も覚えていない。 わたしは何か悪い病気なのだろうか。 がん、とか? まあいいや、別に。 がんだろうが、今死のうがどうだっていい。 頭の中に修司の顔が浮かぶ。 わたしが死んだって、悲しんだりしないだろう。 綾乃だって。 死んじゃってもいいや。 そのほうが楽だ。 こうやって恥さらして生きているよりも、ずっと楽だ。