桃佳がいてくれるから、わたしは素直になれる。 「もう寝よっか、アリバイ工作ありがとね」 「うん、いつでもまかせて」 「じゃあ、おやすみ」 「おやすみー」 桃佳がカーテンの向こうに行くのを見届けてから、わたしもベッドに横になる。 目を閉じれば見える。 遠いビル群の煌めき。明滅するテイルランプの光。 あの、優しいまなざし。