近い。
何度見ても、この距離の吉原さんの顔はドキドキする。
肩を抱かれて、密着してる時は顔が見えないから平気だったけど、そうだよね、
こんなにくっついているなんてまるで、恋人同士みたい……。
そう考えたら顔が熱くなってきた。
「あれ?また純情な乙女が出てきちゃったかな?」
吉原さんがわたしをからかう。
「……っ、いっつも思うんだけどっ。どうして吉原さんはわたしに触れても何とも思わないの?看護士だから?」
「……じゃ、ないよ」
「え?」
吉原さんが反対を向いてしまったから、よく聞こえなかった。
「……んー、大人だから?」
「ばかっ」
吉原さんがこちらを見て、あははと笑った。
「さ、行こ」

