「んー、いろいろとね、あったのだよ」
そう話す吉原さんの横顔があんまり悲しそうで、わたしの胸も痛くなった。
それ以上は何も聞けなかった。
遠くに見える無数の光。
悲しいほど綺麗で。
「吉原さん、わたしね、2年つきあってた彼がいたの」
「うん」
「でも、親友に取られちゃった。彼の部屋でふたりでいるところに遭遇しちゃって」
「そうなんだ」
「ふたりはわたしに謝った。でも私はそれを許せずに、ひどい言葉を浴びせたの」
吉原さんは黙って聞いてくれている。
「おまえらふたりとも死んで償えって……」
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