あなたが教えてくれたから~約束~








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大分体力も回復したので、院内を歩きまわることが多くなった。





吉原さんと、以前のように密度の濃い時間を過ごせなくなってしまって、寂しいけれど。





今日は桃佳と一緒に食べるプリンを買いに、ひとりで売店に行った。





生クリームの乗った美味しそうなプリンを無事調達し、病室に戻る。







病室では、桃佳が背中を向けて、ベッドの上にぽつんと座っていた。







窓の外を見ているその背中は華奢で、寂しそうで。





窓がわずかに開いているので、桃佳の前髪がふわふわと風に揺れている。





そうだよね。







自分のことばっかり考えていて気づかなかった。