もう、感情全開。
気持ちはダダ漏れだ。
修司のことで思いつめていたわたしを、吉原さんが救ってくれた。
死んでもいいとまで思っていたのに、吉原さんがわたしを『大切な人』だと言ってくれた。
だから今のわたしがいる。
吉原さんと出会えたから強くなれた。
修司と綾乃を許す気になれた。
「汐里ちゃん元気になってよかったね」
まだ手を握ったままだったことに気づく。
離したくないな……。
「汐里ちゃん?」
「……んーん。吉原さんのおかげだよ」
「またまた」
「ほんとだよ」
まっすぐ彼を見つめると、彼は笑って手をぶんぶんと振った。

