やっぱり、優しそうな人……。 この人、怒ったりすることあるんだろうか。 「ん?どした?」 わたしの視線に気づいて、吉原さんがわたしの顔を覗き込む。 近い。近いって。 看護士という職業柄、この人は人との距離感が普通より近いのだろうか。 手を握ったり、頭を撫でたり……。 思い出したら、顔が熱くなってしまった。 「あれ?顔赤いよ?ひょっとして熱ある?」 ひんやりとした手がおでこに触れる。 その目はとても真剣で。