「ありがとう」
わたしの大好きは、本気なんだけどな…。
看護士として好かれてると思ってるんだろうな。
「感情を出すのは大切なことなんだよ」
「桃佳が言ってた。でないと爆発するって」
「そ。汐里ちゃんはいろんなことをひとりで溜めこみすぎ。ひとりで抱えないで、誰かに相談するといいんだよ。ここにいるときは僕にでもいいし」
ここにいるとき。
そうだ、わたし夏が終わったら退院するんだよね。
そうしたらもう吉原さんと会えない。
ここを去ったらもう、こうやって話すこともできなくなるんだ……。
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