「吉原さんが汐里ちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん」 悲しいんだか悔しいんだかわからないけど、涙が出てきた。 声を押し殺して泣いていると、桃佳がもぞもぞと布団の中に入ってきた。 「謝れば?」 桃佳の甘いシャンプーの香りが鼻をくすぐる。 桃佳の身体はとてもあたたかくて、それだけでさっきの嫌な感情が消えていく気がした。 「……うん」 「よしよし」 桃佳がわたしの頭を撫でる。 「……ていうか、普通布団の中に入ってこないでしょ」 「そう?」 思わず笑ってしまった。