あなたが教えてくれたから~約束~








「ねね、汐里ちゃんって将来の夢とかある?」





わたしがばらまいた花札をまとめながら桃佳が言う。





「ない」




「ないんだ」




「うん」




「高3だから進路も決定しなくちゃいけないんだけど、学校に戻る勇気もないし」




「そっか」




「桃佳は?」




「わたしは高校生になりたい」




「それって将来の夢なの?」




「ささやかな夢」







桃佳らしいなと思った。