吉原さんに見えないようにうつむいていると、
「汐里ちゃん、どうしたの?元気ないね」
と、吉原さんがわたしの顔をのぞきこんだ。
至近距離の吉原さんは、まつ毛まではっきり見えて。
やっぱりかっこいい。
またさらに好きになってしまった。
優しくて、顔もかっこいいなんて罪だよ。
「大丈夫?」
「大丈夫。吉原さんこそ大丈夫?そんな重そうな箱持って、病院を回るの?」
「ああ、慣れてるから。こういうのいつも僕が駆りだされるんだよね」
「頑張って!」
「うん」
吉原さんがにっこりと笑った。
胸の鼓動が速くなる。

