「今日は、お休みなのに出てきたの?」 そう尋ねると、 「ううん、夜勤。ちょっと早めに来たんだ」 と彼は答える。 「へえー、大変だねえ」 桃佳が早速お茶のふたを開けながら言う。 吉原さんは、あの時なんでキスしようとしたんだろう。 なんで…キスしてくれなかったんだろう。 頬に触れた優しい手の感触がまだ残っている。 あんなに優しい瞳で見つめられたら、変になっちゃうよ。 顔が熱くなる。