そう言いながら廊下を歩いていると、なんと吉原さんが前から歩いてきた。 しかも私服で。 「桃佳、これってレアだよね」 「うんうん」 「吉原さーん」 桃佳が大声で名前を呼ぶ。 何かが違う、と思ったら、吉原さんはいつもしているマスクをしていなかった。 イケメン……。 キスされそうになった時もマスクを外していたけど、 すぐに目を閉じたので、ほとんど見えていなかったのだ。