「君が彼の妹であるということは少しも変わることない事実であって、それを君が悔やむ必要はない」
たしかに変わることはないけれど
『悔やみます、私は兄の妹なのですから』
妹だということを悔やんでしまう
「貴女は昌哉くんを守ることは一度もなかったと言ったけれど」
昌哉くんと言うのは40代の女性で
顔見知りというだけではなく
きっと兄と親しくしていたのでしょう
「昌哉くんは貴女の笑顔が心を守ってくれていると言っていたわ」
『心..??』
「ああ、会うたびに君の話しばかりしていたよ。君の兄として産まれて、君を守れるということに感謝もしていた」
そう微笑むのは20代の男性で
その優しい眼差しが兄と被って
少し、少しだけ、泣きたくなりました
「あなたは私と昌哉さんの未来を奪ったと言ったけれど、そうじゃないんです」
どうして皆、私を責めないのかがわかりません

