生きるべき人、


そしてようやくそこがどこなのか知りました

『そこがこの街だったんです』

兄は通っていた高校に連絡をして

退学したことになっていると知ったのです

『私達は食べるものも、住むところも、最低限の生活すらできませんでした』

兄はバイトを始めました

2つの掛け持ちをしていたのです

『いつも疲れて帰ってくるのに笑顔を絶やすことはありませんでした』

最初は日払いで私達は漫画喫茶に寝泊まりしていました

しばらくすると貯めたお金で家を借りました

『兄はいつもひとりで頑張っていたんです』

私はなにもすることができませんでした