君のことは知っていた。

君は僕のことなんか知らないと思っていた。

君はクラスの学級委員長だった。

一方僕はクラスで最底辺の人間。

勉強が出来るわけじゃない。運動も出来ない。

面白いことも言えない。そもそも人と喋らない。

人目につかないように、誰にも迷惑をかけないように、とにかく地味にひっそりと生活していた。