会社から出ようとすると声が聞こえた



「風也ぁ〜

ウェディングドレス、

どれがいいと思う〜?」



「今は課長と呼べ。

似合えば何でもいい。」



「…そうね。」



頬を赤らめる三上さん…


本当に、二人は結婚しちゃうんだ


もう…いなくなっちゃうんだ…


怒られた後、イカ焼き食べれないんだ…



「木下見なかったか?」


「チコちゃん?

見てないけど…」


「木下と何かあったのか?」


「え?別に何もないわよ」


「そうか。」


「チコちゃんはね…」



やだ!!


これ以上聞いてられない、


三上さんが、


私のこと悪く言うところなんて


もう私は嫌われたんだ


もうイカ焼きは食べられないんだ


あのイカ焼きは戻ってこないんだ


イカ焼き…イカ焼き…イカ焼き…